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宗宮誠祐のblog

名古屋郊外赤池駅近くのジム自由人の代表(ロックジム破天荒、ボンクラージュ、Dioも)blog

原点回帰 クライミングジム@自由人

PCを整理したら、昔(1994年ころ?)、名駅レジャーワンに依頼されて書いた原稿が出てきました。
ロック&スノー・vol48により、"自由人"と認定されたボクの原点?を考える上で、貴重な歴史的資料です、笑。
以下に公開することにします。時代のギャップを埋めるため( )内に説明を加えました。

*******
いつも思うことがあります。
それは一人前のフリークライマーになるためには多くの障害を乗り越えなければならないということです。

まずこのスポーツは大変にマイナーです。
東海三県では、数百人ぐらいしか、この遊びを知っている人はいないでしょう(当時、日本のフリークライマーき数千人と言われてました、笑)。
そのうえ、岩は山奥や海岸の崖にしかありませんから、なかなか見ることもかないません。

しかし、運良く(もしかしたら運悪く)クライミングと出会い、いっちょやったろか、となったとします。
ここであなたは2つのハードルを越さねばなりません。

ひとつは、だれに教えてもらうか、ということです。
しかし最近は名古屋にクライミングジム(ロックジム破天荒のこと)がオープンしたり、山岳雑誌にスクール案内が掲載されたりしていますから、師匠を見つけることは、やる気さえあれば、それほど難しくはないでしょう。

問題は周囲の同意を取り付けることにあります。

「落ちたら死んじゃうんでしょう」クライミングが話題になると、たいていの人がこうおっしゃいます。
「そんなことはありません。落 ちてもロープをつけているから だいじょうぶです」
「落ちたことがあるんですか?」
「ええしょっちゅう」

こちらは安全なことを理解してもらおうとするのですが、会話がこのあたりまで来ると、もうだめです。
相手の方は顔面蒼白。
とんでもないと言う表情に変わってしまいます。
もちろんクライミングに危険が伴うことは事実ですが、車の運転の方がはるかに危ないと思います。
しかし、クライミング=危険=死と言う条件反射は強固で、 クライミングをはじめようとする者はこの偏見と戦わねばなりません。

次の問題は上達にけっこう労力がかかるということです。
週2日は登るべきでしょう。
そして、やっかいな?ことに、登れば登るほど自分がウマクなるのがハッキリと分かります。
適性がある人ほど休日のすべてをクライミングに消費するようになるでしょう。
言い忘れましたが、クライマーは凝り性でなければ務まりません。

当然、あちこちからクレームがつきます。
中でも強烈なのは彼女(彼)からのそれです。

「わたしとクライミングとどちらが大事なの」

この一言で多くのクライマーが戦線を離脱します。
しかし、中には踏みとどまる者もいます。

「そんなのクライミングに決まっとるがね」

ここまで来ると、症状は末期的で、たいていのことは怖くありません。
学生なら自主休講・休学・中退。
社会人なら有休の完全消化・社員旅行や飲み会の欠席・退職・転職。
クライミング日数を増やすためなら何でもありです。

とにかく岩を攀じっていれば幸せで、人生はクライミングのためにある。
クライミングさえできるなら、お金も地位も名誉も要らない。

おおげさですが、そんな感じです。

「Climbing is my lifestyle」 これは日本を代表するクライマーの台詞ですが、
クライミングにのめり込んだ人間の心象を精確に描写していると思います。

どうして、そうまでしてクライミングをしたいんだろう?
皆さんの多くが、思われることでしょう。

本当のところ、クライマーたちにもよくわかりません。

ただ、夕方クライミングを終えて帰る時、
今日は良い一日だった、
心地よい疲労感と共に、そう思います。
そして、また明日も登ろう、とも。

無題37

たとえ世間の常識とはずれていても 「こんなおもしろいこと、やめられるわけがない」し、
保険会社やお役所の予定表どおりの人生なんて真っ平ごめんということなのです。

クライミングがまだ社会的認知を受けていないこの国では、
周りの事情に左右されず自分の価値観にできるだけ忠実であることは、クライマーであり続けるための必要十分条件です。
*******

約16年前に書いた上記の文章が、ボクの原点と言うことになりそうです。

さて、クライミングジム自由人@名古屋を原点に返る(?)クライミングジムとするために(笑)、
ぼくは何をなすべきでしょうか。
そして、何をなさざるべきでしょうか。

なにはともあれ、
ワールドカップ南アフリカ大会、いよいよスタートです。
  1. 2010/06/12(土) 00:48:04|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

おっしゃるとおりです

人間の一生は誠にわずかの事なり。好いた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に好かぬ事ばかりして、苦を見て暮すのは愚かな事なり。 葉隠 山本常朝

自動車の保険料を見ても、車のほうがよほど危険でしょうね。

クライミングを危険だと見るのは、自動車の危険に対して無感覚になっている人ではないかと。
  1. 2010/06/12(土) 10:48:52 |
  2. URL |
  3. Kubota #-
  4. [ 編集 ]

なんか共感

読んでて、なんか一種、爽やかな気持ちになりました。
自分が同じようにできるとは言えませんが、できる範囲で、この文章のように生きていきたいと思います。
  1. 2010/06/13(日) 00:54:03 |
  2. URL |
  3. ご隠居 #-
  4. [ 編集 ]

自らに由って暮らすのは、かなり危険な面もありますが、やむおえないところです、笑。
Life is difficult......
  1. 2010/06/16(水) 08:37:50 |
  2. URL |
  3. 自由人 #-
  4. [ 編集 ]

Re: なんか共感

あんまり、やりすぎるとたいへんなことになります、笑。
お気をつけて。
  1. 2010/06/16(水) 08:39:03 |
  2. URL |
  3. 自由人 #-
  4. [ 編集 ]

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