以下、引用。
日本では『チョークなんか、インチキ登攀や』といっていたのが、こちらに来たらチョークさまさま、となってしまった。日本では感じなかった指先からにじむ汗が、マイクロ・ホールドを持てなくしてしまうのだ。

ヨセミテ関連ではもうひとつの記事もありました。ヨセミテ・チームによる「シンプル・ライフ・パートⅡ」です。こちらには、ナット・クラッカーを登った時の感想としてこんな記載が:
僕はセカンドで登ったのだが、途中で腕力がつきて何度も落ちそうになった。僕は真剣に考えたものだ。なぜ人工登攀で登らないのか!......と。ちなみに、ナット・クラッカーのグレードは「ほとんどが、5.7、5.8で構成され、息の抜けるピッチはない」と紹介されています。1976年発行ですから、今から約40年前。日本の自由登攀(フリークライミング)黎明期のお話です。
「問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。
しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。」
クライミングも、変えなければならないものと変えてはならないものを識別する知恵が必要だと改めて思いました。
法律もしかり。テロ等準備罪はほぼ共謀罪ですから、ぜひ、あの治安維持法に学んでほしいと思います。